横領罪で御用に

心屋さんのお金の本の中に

思い切って神社のお賽銭に1万円使ってみよう。

お金は流れているから

きっと手元に戻ってきます。

こんな内容が書いてあった。

 

うーん。

やってみようと思うがなかなか勇気がいるもんだ。

よーしと

一念発起、貴重な一万円片手に神社へ

 

いざ鳥居の前にくると

やはり躊躇した

 

いやここは意味のある一万円にしよう

と思い

あるNPOに寄付することにした

これなら誰かの役に立つだろう。

それからしばらくすると

友人からお店の改修手伝ってとの依頼があった

暇だったのでお手伝いに

そしたら帰りに

今日はありがとうって

一万円くれた。

 

お金はやっぱり生きている

必ず自分のもとへ帰ったくるんだ

そんな思いが巡ってくるようになった

あの日

事件の日がやってきた

 

郵便局のATMでお金をおろしに行った。

するとATMの棚の上に1万円が

営業時間は過ぎてるから

明日届けたらいいかとポケットにしのばせ帰宅

 

帰宅後

天使なのか悪魔なのか

どちらかの囁きが

「どうせ誰かが忘れたお金。生きた使い方してあげな」

『そうか

またもNPOに募金しよう!』

(よーし、これで迷子のお金は喜んでるぞ!)

ウキウキ気分

 

数日後警察の方から電話が

落とし主から連絡ありまして

調べたらあなたがしっかりとビデオに残っています。

いろいろお話聞かせてくださいと

 

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警察でのお話は秘密

 

結局

1万円お返しして

私は横領罪に

 

お金はちゃんと届けましょう。